Chapter1/課題
内装・家具端材の削減と利活用。
多くの端材が部分的な要因で破棄されている。
天然木を使った化粧板のイノベーション。
破棄される突板
節入り
裁断後の残り
家具や内装にかかせない突板(ツキイタ)。突板とは木を0.2mm程度にスライスした木材をラワン合板やMDFなどの台板に貼り天然木突板化粧板として、主に内装壁面や家具の平面を木目で装飾するために使用されます。希少性の高い木の種類も多く、その中でも木目の曲りや色味などから厳選した木材を扱っています。
しかし天然素材だからこそ当然の節理である節/変色/ヤニ/かすれなど、製品にした際に好まれない部分があり、これ以外にも長さや幅の問題でまとまった数量の端材が発生します。
昔からある突板化粧合板の計算方法の基準として歩留まり率を50%としていることから、ツキ板としてスライスされた総面積の約半分ちかくが破棄されている状況とも考えられます。多くの場合これらの欠点は部分的なものになりますが生産工程上破棄せざるを得ません。
原木からスライスされた突板になるまで、そして突板を基材に貼った突板化粧板になるまで美しい木目を活かせるように各工程に特化したプロフェッショナル達が生産を支えていますが、他素材からなる化粧材増加や高齢化などの理由から突板にかかわる業種の廃業が増えています。
業界内でも突板の活用の幅を広げるべく、旧来の装飾技法にとらわれない新しい表現方法や新たな分野での活用方法を模索していますが広く展開できていないのが現状です。
樹の魅力の残るこの端材を焼却せず新たな化粧材へ昇華し、突板利用の活性化を含め社会に新しい木の価値を提供したい。そんな想いを込めて製品開発はスタートしました。
しかし天然素材だからこそ当然の節理である節/変色/ヤニ/かすれなど、製品にした際に好まれない部分があり、これ以外にも長さや幅の問題でまとまった数量の端材が発生します。
昔からある突板化粧合板の計算方法の基準として歩留まり率を50%としていることから、ツキ板としてスライスされた総面積の約半分ちかくが破棄されている状況とも考えられます。多くの場合これらの欠点は部分的なものになりますが生産工程上破棄せざるを得ません。
原木からスライスされた突板になるまで、そして突板を基材に貼った突板化粧板になるまで美しい木目を活かせるように各工程に特化したプロフェッショナル達が生産を支えていますが、他素材からなる化粧材増加や高齢化などの理由から突板にかかわる業種の廃業が増えています。
業界内でも突板の活用の幅を広げるべく、旧来の装飾技法にとらわれない新しい表現方法や新たな分野での活用方法を模索していますが広く展開できていないのが現状です。
樹の魅力の残るこの端材を焼却せず新たな化粧材へ昇華し、突板利用の活性化を含め社会に新しい木の価値を提供したい。そんな想いを込めて製品開発はスタートしました。